伝統的な保存食
昔から食品を長持ちさせる手段の一つに、漬物があります。
主に野菜が長持ちしやすいようにと考えられた手段で、寒い地域を中心に漬物文化が発達しました。
日本でも多くの地域で独特の漬物が存在しており、種類は多岐にわたっています。
また、海外でも寒い地域を中心に多数の漬物が存在しており、現在でも食卓をにぎわせていること、日本にも輸入され、スーパーで売っていることから知っている人も増えてきました。
それぞれの特徴を理解して、食事に取り入れると今までの食生活よりもバリエーションが広がるでしょう。
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塩漬け
手軽にはじめやすい漬物としてあげられるのが、塩漬けです。
野菜だけではなく、肉や魚などの下ごしらえの手段、保存の目的で行われることも珍しくありません。
材料に塩をそのまま振る方法と、濃い食塩水を作って材料を漬け込む方法に分かれています。
浅漬けなどのほかに各種の漬物が存在していますが、野菜以外のものとしてはコンビーフやスーチカーと呼ばれる沖縄料理の材料もこの方法が採用されてきました。
魚介類では干物の下ごしらえ、塩辛などで用いられています。
醤油漬け
文字通り醤油に漬けて調理する方法ですが、野菜や魚介類ではなく卵をつける場合も少なくありません。
ラーメンに入れるとおいしい味卵と呼ばれる卵料理は、醤油をベースにした付け汁にゆで卵を漬け込む、一種の醤油漬けといえます。
味噌漬け
単純に味噌でつけるのではなく、味噌をみりんや煮切ったお酒で緩めてから漬け込む方法です。
野菜や肉、魚介類など多彩なものが調理されていますが、生卵の黄身や豆腐などを漬け込む調理方法もあります。
糠漬け
米ぬかを使って作る漬物を指し、乳酸菌発酵させたぬかどこを用意するところからはじめるため、熟練の技が必要です。
野菜を漬け込むぬか味噌漬けが有名ですが、沢庵なども糠付けの一種です。
さんまやニシン、ふぐの卵巣を漬け込む地域もあります。
粕漬け
酒を造るときにできる酒かすを使って作る漬物ですが、魚介類が有名です。
特に切り身で販売している魚を使って作る粕漬けは手早く作れておいしいといいます。
酢漬け
一般的には合わせ酢を使って作る料理です。
揚げた魚を漬け汁につけて食べる南蛮漬けはポピュラーな料理といいます。
海外の料理の中でもピクルスなどはこのやり方で、昔ながらの方法で現在も作られてきている料理です。
からし漬け
野菜などを塩漬けにしてからしと酒・糀などを合わせた中に漬け込みます。
とくに茄子のからし漬けは人気が高く、大根やカブなども有名です。
地域によってはハヤトウリなどを漬け込むところもあります。